BLUE DIARY

役者・モデル川口凛の奮闘記

戌井市郎先生死去


文学座代表であり、研究所所長の戌井先生が15日午前11時17分、
肺炎のため東京都内の病院で亡くなった。94歳だった。

その前日の14日夜、我が文学座39期生のメンバーは新宿に集まって久しぶりに杯を交わした。
新宿は、稽古場あった四ツ谷三丁目からほど近い。
たまたまこの日に集まったわけだが、今思えば戌井先生が呼んでくれたような気がする。
いつも急がしく顔を出せない人までが笑顔で集まれたし、
みんな笑顔で充実した毎日を報告し合えた。

研究所時代、稽古場で眠るように本読みを聞いてらした戌井先生。
その穏やかな顔が忘れられません。
そのままの穏やかなお顔で天国へ旅立たれたことと思います。

90歳を越えてからも舞台に情熱を注ぎ、
演出はもちろん、なんと役者として舞台にも立たれたそうだ。
その熱い心、しっかりと受け継ぎます。
天国でご覧になっていらっしゃる先生に恥ずかしくないように、私も頑張ります。
先生、ありがとうございました。