BLUE DIARY

役者・モデル川口凛の奮闘記

新生聚楽ビル、の巻



上野駅の不忍口は思い入れのある場所だ。
苦い思い出ばかり詰まっていて、あれから何年経ってもそこを歩くと深い海の底をさまよっているような気持ちになる。
傷跡がいちいち痛んで泣きそうになる。
ひとりで通過するのが辛いので、たいてい誰かと電話で話しながら歩いている。

思い出させるアイテムのひとつが駅前の聚楽ビルだった。
取り壊されると知った時は、これでひとつスッキリするという思いと、
石碑を失うような寂しさが交錯した。

そして今日、仕事でまたあの場所に降り立った私が目にした光景は、
胸が空くぐらいガラリと装いを変えた聚楽ビルだった。

L’UENOですって。
9月15日にオープンらしいその真新しいビルを見てたら、
自分も早く変わらなきゃって思いました。

いつかそしらぬ顔をして、このビルでオシャレなディナーでもできる日が来るといいな。